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今月のアーカイブ

 Archive of the Month


平成18年7月展示
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「むしばまれる文書」

虫やスレによる被害
虫食い、水害、さび…
長く伝えられてきた文書は、いろいろな形で被害を受けています。
文書館の収蔵資料に残る様々な文書の傷みと、その修復の一部をご紹介しました。
           加藤竹雄家文書 A0052-00008
安永 6年 (1777) 4月 「乍恐奉願上候口上之覚(宮山之木伐採ニ付)」
岩崎左近家文書Q0064-50003(003)
 虫による被害
 書籍、古文書を食べる昆虫としては、シミ(漢字では「紙魚」とも書きます)がよく知られています。シミは糊づけした紙を好み、表面をなめるように浅く食べていきます。
 しかし、その被害がもっとも激甚なのは、トンネル状に資料に孔をあけてしまうシバンムシによるものです。幼虫は1mmほどの丸い孔を掘り、トンネルは長いもので10〜15cmに達するといいます。
 また身近な昆虫では、ゴキブリによる被害も少なくありません。糊づけした表紙などを食べ、糞によって資料を汚染します。
 左の資料は、こうした虫損によってレース状になった資料をリーフキャスティングマシン(すきばめ漉嵌機)で補修したものです。
 
酸性紙
酸性紙
インクのにじみ止め(サイズ剤)を定着させるため、硫酸アルミニウムを添加した紙を酸性紙といいます。
硫酸アルミニウムは紙や大気中の水分と反応し、紙を構成する繊維(セルロース)を徐々に分解する作用を持っています。
そのため、紙によっては100年もたたないうちにボロボロに劣化してしまうものもあります。

酸性紙は戦前・戦後の昭和15〜25年頃に多く用いられており、この時期に作成された公文書には、
すでに劣化した酸性紙が多く見られます。
上の資料はとくに劣化が著しいものです。
ページの周辺がこげ茶色に著しく変色し剥離しているため、
脱酸処理を行って劣化の進行を止め、周辺部を和紙で補強しています。
                          上:「農業共済組合設立認可(福井・敦賀・南条)」 1948年(昭和23) 農林部農務課 153


鉄製金具のさび
 ホチキスや虫ピン、クリップなど鉄製の金具は、長期間資料に付けたままにすると、さびで資料そのものを傷めてしまいます。
下:藤野厳九郎家文書C0125-00214(整理中)
鉄製金具の腐食によって穴の空いた資料

他に、湿気や水による被害、セロファンテープなどの劣化した粘着剤による被害を取り上げました。

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