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「和紙のちから」 −資料を未来に伝える− リーフキャスティング(漉嵌、すきばめ)に用いる和紙のチップ(楮、こうぞ) 平成22年5月28日(金)〜6月23日(水) *終了しました。 文書館閲覧室 古くから伝えられてきた文書は 和紙のもつ力により、丈夫で長持ちし、今日まで受け継がれてきました。 しかし、保存環境によっては、カビ、虫食い、火災や水害など 様々なかたちで損傷をうけることがあります。 そうした被害を、和紙を使って修復することで、資料をさらなる未来へと伝えることができます。 今回は当館の収蔵資料に残るこれらの様々な被害と、 和紙を使った対処方法を紹介します。 なお、隣接する福井県立図書館でもふるさと文学コーナーで「和紙と貴重書」開催中。
![]() 福井県文書館が所蔵する最も古い資料 「劒大明神灯明料注文」 山内秋朗家文書(当館蔵) X0142-00034 和紙は繊維が長いため、薄くとも強靭で寿命が比較的長いといわれます。 適切な環境で保存された資料は、丈夫で長持ちし、今日まで伝えられてきました。 上の資料は、織田劒神社で灯明に必要な油代(灯明料)を管理していた坊院の 養躰院(ようたいいん)の隆尊が、 1497年(明応6)4月にその権利を真禅院に譲渡した時の文書です。 なお、同年12月に劒神社と織田寺は、所領の安堵を朝倉氏当主の貞景に求め、 この文書に関する灯明料も併せて安堵を求めました。 当時の安堵の方法の一つに、裏に保証の文言と安堵者の名前と花押を押す裏封がありますが、 この文書にも貞景の裏封が見られます。 現在当館が所蔵している資料の中で最も古い資料と考えられます。 ![]() 虫害の修復法 繕い(つくろい) 比較的小さな傷みを補修する方法です。 資料よりやや薄めの和紙を、 資料の欠けている部分と同じ形に水でぬらした筆でかたどってちぎります(喰裂き(くいさき))。 これを裏から薄い糊で貼ります。毛羽(けば)だった繊維は絡んでくっつきやすいので、 毛羽の部分はほとんど糊をおとした筆でなでてやるだけで大丈夫です。 この方法は、酸性紙でもろくなった縁や綴(つづ)り穴の補強、 折り切れてしまった地図などの資料の補修にも役立ちます。 多様な厚さや幅の喰い裂きのテープをあらかじめ作っておくと便利です。 ![]() 和紙による酸性紙の補強 インクのにじみ止め(サイズ剤)を定着させるため、硫酸アルミニウムを添加した紙を酸性紙といいます。 硫酸アルミニウムは紙や大気中の水分と反応し、 紙を構成する繊維(セルロース)を徐々に分解していきます。 そのため、紙によっては100年もたたないうちにボロボロに劣化してしまうものもあります。 酸性紙は戦前・戦後の昭和15〜30年頃に多く用いられていました。 「(水稲栽培試験成績、雑草防除、水稲新品種成)」1957年(昭和32) 40006328
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